
2026年2月現在、市場では「Ryzen 9000シリーズ(Zen 5)」が自作PCの主力として活躍している。性能と省電力性のバランスが良く、安定した人気を誇っている。
しかし、自作erたるもの、常に気になるのは「次」の話だ。有名リーカーからは、これまでの最大12コアから、最大24コアになる、という情報まででてきている。今回は、今日時点で判明している最新リーク情報を整理し、次世代Ryzenの姿を紐解いていくぞ。
- 1. Ryzen 10000シリーズ(Zen 6)の核心:「12コアCCD」への構造改革
- 2. リークされた「7つの構成」:エントリーからフラッグシップまで
- 3. アーキテクチャの進化:コードネーム「Olympic Ridge」と「Medusa」
- 4. 発売時期とプラットフォーム:AM5ユーザーは勝ち組?
- 5. まとめ:Ryzen 10000は「多コア化」の正当進化。2026年の自作PCはさらに面白くなる!
1. Ryzen 10000シリーズ(Zen 6)の核心:「12コアCCD」への構造改革
今回のリークで最も重要なのが、CPUの内部構造(CCD)の変更だ。
1-1. 長らく続いた「1CCD=8コア」時代の終焉
初代Ryzenから現行のRyzen 9000シリーズまで、AMDは一貫して「1つのダイ(CCD)に最大8コア」という設計を守り続けてきた。16コアのRyzen 9 9950Xなどは、この8コアCCDを2つ載せることで実現している。
しかし、次世代アーキテクチャ「Zen 6」(コードネーム:Morpheus)では、ついにこの制限が撤廃され、「1CCDあたり最大12コア」に拡張されると言われている。
1-2. 最大24コア(12+12)へ!ハイエンドの常識が変わる
CCDが12コアになるということは、それを2つ搭載したフラッグシップモデルは「12コア + 12コア = 24コア」になる計算だ。
IntelがEコア(高効率コア)を大量に積んでコア数を稼ぐ戦略をとる中、AMDは純粋な高性能コア(Pコア相当)だけで24コアを実現しようとしている。これが事実なら、マルチスレッド性能は現行世代から劇的に向上するだろう。
1-3. L3キャッシュも増量? CCDあたり48MBの可能性
コア数が増えれば、当然キャッシュメモリも必要になる。リークによれば、新しい12コアCCDには48MBのL3キャッシュが搭載される模様だ(Zen 5は32MB)。
24コアモデルの場合、合計で96MBのL3キャッシュを持つことになる。これにゲーミングで特に性能を発揮する「3D V-Cache」搭載モデルが出たらどうなるのか…想像するだけで恐ろしいスペックだ。
2. リークされた「7つの構成」:エントリーからフラッグシップまで
最新のリーク情報によると、Ryzen 10000シリーズ(コードネーム:Olympic Ridge)は、以下の7種類のコア構成で登場すると噂されている。
2-1. シングルCCDモデル:6 / 8 / 10 / 12 コア
- 6コア / 8コア: 従来通りのRyzen 5 / 7 クラス。
- 10コア / 12コア: ここが新しい。1つのCCDで12コアを実現できるため、遅延の少ない(CCDを跨がない)高性能なRyzen 7が登場するかもしれない。
2-2. デュアルCCDモデル:16 / 20 / 24 コア
- 16コア (8+8): 従来のハイエンド構成。
- 20コア (10+10): 新しいラインナップ。
- 24コア (12+12): 新たな最上位「Ryzen 9」となる構成。
3. アーキテクチャの進化:コードネーム「Olympic Ridge」と「Medusa」
次世代デスクトップ向けRyzenのコードネームは「Olympic Ridge」、プラットフォーム全体は「Medusa(メデューサ)」と呼ばれている。
3-1. 2.5Dインターコネクト採用でレイテンシを改善か
Zen 6の大きな変更点として、CCD(コア)とIOD(入出力ダイ)を繋ぐ配線に、従来の2D配線ではなく「2.5Dインターコネクト」技術を採用するという噂がある。
これにより、帯域幅が大幅に向上し、Ryzenの弱点とされてきたメモリレイテンシやコア間通信の遅延が劇的に改善される可能性がある。ゲーミング性能の向上にも直結する重要な進化だ。
3-2. プロセスルールはTSMC 2nm (N2) へ微細化
製造プロセスは、現行の4nm/3nmから、最先端のTSMC 2nm (N2) クラスへ移行すると見られている。これにより、コア数が増えても消費電力を抑え、高いクロック周波数を維持できると期待される。
3-3. 内蔵グラフィックスはRDNA 5?
内蔵GPU(iGPU)には、RDNA 4をスキップして、次世代のRDNA 5アーキテクチャが採用されるという情報もある。もし本当なら、グラボなしでも相当なゲームが動くようになるかもしれない。
4. 発売時期とプラットフォーム:AM5ユーザーは勝ち組?
4-1. 発売は2026年後半が濃厚
リリース時期については、2026年後半(第3〜第4四半期)という見方が強い。Intelの次世代「Nova Lake」と真っ向勝負になるスケジュールだ。あまりいい噂を聞かない「Nova Lake」だが、果たしてRyzenに対抗できるのだろうか。
4-2. ソケットはAM5を維持! マザーボードは流用可能か
朗報なのが、ソケットは現行の「AM5」を継続サポートするという点だ。
AMDは「2027年以上までAM5をサポートする」と公言している。つまり、現在X670やB650、X870マザーボードを使っているユーザーは、BIOSアップデートだけでこの24コアモンスターを載せられる可能性が高い。これはIntelに対する大きなアドバンテージだ。
5. まとめ:Ryzen 10000は「多コア化」の正当進化。2026年の自作PCはさらに面白くなる!
現状のリーク情報をまとめると、Ryzen 10000シリーズ(Zen 6)は、「12コアCCDへの移行」と「最大24コア化」によって、マルチスレッド性能を別次元に引き上げる世代になりそうだ。
2026年後半の発売に向けて、これからさらに詳細な情報が出てくるだろう。今Ryzen 9000シリーズを使っている人は、そのままAM5マザーボードを大切に使いつつ、来るべき「24コア時代」に備えて貯金をしておくのが正解かもしれないぞ!