Windows 10の延長サポート終了まで、残すところ半年強となった。
いよいよ“Xデー”が迫ってきたわけだが、皆さんは、もう対策はお済みだろうか? 「まだ大丈夫でしょ」と、高をくくっていると、痛い目に遭うかもしれない。今回は、Windows 10サポート終了に備え、今からできる対策について、詳しく解説していこう。
- 1. 迫る“Xデー”、Windows 10終了で何が起こる? 知らなきゃヤバい“3大リスク”
- 2. パニックは禁物! Windows 10ユーザーに与えられた“3つの選択肢”
- 3. Windows 11移行の“光と影”:メリット・デメリットを天秤にかける
- 4. “転ばぬ先の杖”! Windows 11移行をスムーズに進める“事前準備”
- 5. “最後の砦”! 有料サポート「ESU」でできること・できないこと
- 6. “自己責任”でWindows 10を使い続ける“覚悟”と“対策”
- 7. まとめ:Windows 10終了は“PC環境一新”の好機!
1. 迫る“Xデー”、Windows 10終了で何が起こる? 知らなきゃヤバい“3大リスク”
「Windows 10のサポートが終了する」――この一言が、具体的にどんな影響をもたらすのか、皆さんはご存知だろうか?
1-1. セキュリティホールが“放置”!? ウイルス感染リスクが急上昇
サポート終了の最も大きな影響は、セキュリティ更新プログラムが提供されなくなることだ。新たな脆弱性が発見されても、修正パッチが提供されない。つまり、ウイルス感染や不正アクセスのリスクが、格段に高まるということだ。
1-2. 最新デバイス&アプリが“続々”非対応に
今後、発売される新しいデバイスやアプリケーションは、Windows 10をサポートしない可能性が高い。「最新のガジェットが使えない!」「お気に入りのアプリが動かない!」――そんな悲劇が、現実のものとなるかもしれない。
1-3. トラブルは“自己責任”。Microsoftのサポートは“期待薄”
サポート終了後は、Windows 10に何らかのトラブルが発生しても、Microsoftのサポートは受けられない。つまり、何か問題が起きても、自分で解決するしかないのだ。
2. パニックは禁物! Windows 10ユーザーに与えられた“3つの選択肢”
では、Windows 10ユーザーは、サポート終了までに、どのような選択肢があるのだろうか? ここでは、3つの選択肢を提示する。
2-1. 【王道】セキュリティも機能も向上! Windows 11へ“無償”アップグレード
最も推奨されるのが、後継OSであるWindows 11への無償アップグレードだ。セキュリティや機能が強化されているため、Windows 10を使い続けるよりも、安全かつ快適にPCを利用できる。
2-2. 【苦肉の策】「ESU」で“延命”も可能。ただし“有料”
「ESU」(Extended Security Updates)は、Windows 10のセキュリティ更新プログラムを有償で提供するプログラムだ。これを利用すれば、サポート終了後も、最大3年間はセキュリティ更新プログラムを受け取ることができる。ただし、あくまでも“時間稼ぎ”であり、恒久的な対策ではないことを肝に銘じておこう。
2-3. 【非推奨】サポート終了後も“使い続ける”にはリスクが伴う
技術的には、サポート終了後もWindows 10を使い続けることは可能だ。しかし、セキュリティ上のリスクが非常に高いため、この選択肢は推奨できない。
3. Windows 11移行の“光と影”:メリット・デメリットを天秤にかける
Windows 11への移行には、メリットとデメリットの両方がある。
3-1. メリット:セキュリティ対策は“万全”。サイバー攻撃の脅威に対抗
Windows 11では、セキュリティ機能が大幅に強化されている。「セキュアブート」や「TPM 2.0」などの機能により、昨今の巧妙化するサイバー攻撃のリスクを軽減できるのだ。
3-2. メリット:新機能&性能向上で、PCライフが“より快適”に
Windows 11には、刷新されたユーザーインターフェースや、パフォーマンスの向上など、様々な新機能が搭載されている。これらの新機能により、PCをより快適に利用できるだろう。
3-3. デメリット:古いPCは“足切り”!? システム要件を要確認
Windows 11にアップグレードするには、一定のシステム要件を満たす必要がある。特に、CPUやTPMの要件が厳しく、古いPCではアップグレードできない場合があるため注意が必要だ。
3-4. デメリット:変わる操作性に“戸惑い”も。慣れが必要
Windows 11では、スタートメニューのデザインなどが変更されている。そのため、Windows 10から移行した場合、操作に戸惑うユーザーもいるだろう。
4. “転ばぬ先の杖”! Windows 11移行をスムーズに進める“事前準備”
Windows 11へのアップグレードを成功させるためには、事前の準備が肝心だ。
4-1. 対応PCか“今すぐチェック”! Microsoft公式ツールで簡単診断
まずは、お使いのPCがWindows 11のシステム要件を満たしているか確認しよう。Microsoftが提供している「PC正常性チェックアプリ」を使えば、簡単に診断できる。
4-2. データ消失は“ご法度”! 確実なバックアップで“リスクヘッジ”
アップグレード中に、万が一トラブルが発生した場合に備えて、重要なデータは必ずバックアップしておこう。外付けHDDやクラウドストレージなどを活用し、複数の場所にバックアップを取っておくのがベストだ。
4-3. アプリの互換性は“盲点”!? Windows 11対応状況を“事前調査”
普段使っているアプリケーションが、Windows 11に対応しているかどうかも確認しておこう。特に、古いアプリケーションは、Windows 11で動作しない可能性があるため、メーカーのWebサイトなどで確認しておくと安心だ。
5. “最後の砦”! 有料サポート「ESU」でできること・できないこと
5-1. ESUの概要:セキュリティ更新を“金で買う”
「ESU」(Extended Security Updates)は、Windows 10のセキュリティ更新プログラムを、有償で提供するプログラムだ。これを利用すれば、サポート終了後も、最大3年間はセキュリティ更新プログラムを受け取ることができる、いわば“奥の手”だ。
5-2. 価格は“毎年倍額”!? ESUの“悩ましい”料金設定
ESUの価格は、年々値上がりする。法人向けESUの価格は、初年度は1台あたり61ドル、2年目は122ドル、3年目は244ドルと、倍々に値上がりしていく(価格は変更される可能性あり)。そして、2024年4月2日、Microsoftは個人向けにもESUを提供することを発表。初年度の価格は42ドルと予告されている。法人同様、年々値上がりすることが予想されるため、価格の推移にも注視したい。
5-3. 個人ユーザーも“購入可能”に! 対象者拡大は“朗報”か?
これまでESUは法人向けのプログラムとされていたが、2024年10月、Microsoftは、個人ユーザーもESUを利用できるようになると発表した。個人ユーザーにとっては選択肢が増える“朗報”と言えるだろう。価格は年額30ドルと発表されているが、為替のこともあり、日本円でいくらになるかはまだ不明だ。
6. “自己責任”でWindows 10を使い続ける“覚悟”と“対策”
6-1. セキュリティソフトは“生命線”。導入・更新を“最優先”で
Windows 10のサポート終了後も使い続ける場合は、セキュリティソフトの導入・更新が“絶対条件”となる。最新のウイルス定義ファイルに更新し、常に保護機能を有効にしておくことが肝要だ。
6-2. 攻撃者の“標的”に!? 不審メール&サイトに“警戒せよ”
サポート終了後は、ウイルス感染のリスクが高まる。不審なメールの添付ファイルを開いたり、信頼できないWebサイトにアクセスしたりしないよう、細心の注意を払おう。
6-3. データは“失ってからでは遅い”。こまめなバックアップで“転ばぬ先の杖”
万が一、ウイルス感染やデータ破損などのトラブルが発生した場合に備えて、重要なデータはこまめにバックアップしておこう。外付けHDDやクラウドストレージを“併用”し、リスク分散を図るのも有効だ。
7. まとめ:Windows 10終了は“PC環境一新”の好機!
Windows 10のサポート終了は、確かに一つの“節目”だ。しかし、これを機に、PC環境を“一新”する“チャンス”と捉えることもできる。Windows 11への移行、ESUの利用、あるいはリスクを承知の上で使い続けるか――。どの選択肢を選ぶかは、ユーザー次第だ。本稿が、皆さんの“最善の選択”の一助となれば幸いである。Windows 10のサポート終了まで、まだ時間はある。今のうちから、できる準備を進めて、来るべき“Xデー”に備えよう!