音楽経験ゼロでも“作曲家”に!?「Suno AI」の使い方と“可能性”

Suno AIのロゴ

音楽を作ってみたいけど、楽器は弾けないし、作曲の知識もない……。そんな悩みを抱えている人に“朗報”だ! なんと、AIが自動で作曲してくれるツールが登場した。「Suno AI」だ! 今回は、この「Suno AI」について、その仕組みや使い方、メリット・デメリット、今後の可能性などを詳しく解説していくぞ!

1. 「Suno AI」とは?:テキストから“高品質”な音楽を生成するAI

「Suno AI」は、テキスト(歌詞や指示)を入力するだけで、AIが自動で音楽を生成してくれるサービスだ。「いやいやAIの曲なんて(笑)」と思う人は、まず1曲聴いてみて欲しい。

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1-1. 元Metaの研究者らが開発:V8エンジンベースの「Chirp」モデル

「Suno AI」は、Meta(旧Facebook)のAI研究所出身の研究者らによって設立された、Suno Inc.が開発した。V8エンジンをベースにした「Chirp」と呼ばれる独自の音楽生成モデルを採用している。

1-2. 歌詞、ジャンル、雰囲気を指定:数秒で“オリジナル曲”が完成

「Suno AI」では、歌詞、音楽ジャンル、曲の雰囲気などを指定すると、数秒でオリジナルの楽曲が生成される。

1-3. 商用利用も可能:YouTube、TikTok、Spotify…

「Suno AI」で生成された楽曲は、商用利用も可能だ(有料プランの場合)。YouTubeやTikTok、Spotifyなどのプラットフォームで、BGMやオリジナル楽曲として利用できる。

2. 「Suno AI」の仕組み:どうやって音楽を“生成”する?

Suno AIの画面イメージ

「Suno AI」は、主に以下の3つのAIモデルを組み合わせて音楽を生成している。

2-1. 大規模言語モデル(LLM):歌詞や指示を“解釈”

ユーザーが入力した歌詞や指示(ジャンル、雰囲気など)を、大規模言語モデル(LLM)が解釈する。もちろん、歌詞を生成してもらうことや、歌詞のないインストゥルメンタル曲にすることもできるぞ。

2-2. 音楽生成モデル:メロディ、ハーモニー、リズムを“生成”

LLMが解釈した内容に基づいて、音楽生成モデルがメロディ、ハーモニー、リズムなどを生成する。先日公開されたSuno V4では、この部分の性能が大幅に上昇したようだ。

2-3. ボーカル生成モデル:歌声を“合成”

歌詞がある場合は、ボーカル生成モデルが、歌詞に合わせて歌声を合成する。とはいえ、いわゆるゆっくり音声のような棒読みではなく、まるで人間かのような発声と抑揚で、言われなければAIの歌声とはわからないほどだ。

3. 「Suno AI」の使い方:誰でも“簡単”に作曲できる

「Suno AI」の使い方は、非常に簡単だ。

3-1. アカウント作成:無料プランと有料プラン

「Suno AI」のWebサイトにアクセスし、アカウントを作成する。無料プランと有料プランがあるが、まずは無料プランで十分だ。無料プランでも、1日に50クレジット分=5曲を生成することが出来る。

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3-2. プロンプト入力:歌詞、ジャンル、雰囲気を指定

歌詞を入力したり、音楽ジャンル(ポップ、ロック、ジャズなど)や曲の雰囲気(明るい、悲しいなど)を指定したりする。

3-3. 生成された曲を試聴:気に入らなければ再生成

数秒で楽曲が生成されるので、試聴する。気に入らなければ、クレジットがあるかぎりは何度でも再生成できる。また、生成した楽曲を編集したり、より長くしてもらうことも可能だ。

3-4. ダウンロード:MP3形式で保存

気に入った楽曲は、無料プランでもMP3形式でダウンロードできる。有料プランに加入すれば、STEMデータをダウンロードすることも可能だ。

4. 「Suno AI」の“実力”:生成される音楽の“クオリティ”は?

「Suno AI」で生成される音楽のクオリティは、率直に言って非常に高い。先ほどの繰り返しになるが、「いやいやAIの曲なんて(笑)」と思う人は、まず1曲聴いてみて欲しい。

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4-1. プロレベルの楽曲も可能?:ジャンルや指示次第

ジャンルや指示によっては、プロレベルの楽曲を生成することも可能だ。上の曲を聴いていただければ、説明は不要だと思う。

4-2. ボーカルの自然さ:AI特有の“不自然さ”は残る?

ボーカルの自然さについては、まだAI特有の不自然さが残る場合もあるが、アップデートにより徐々に改善されている。

4-3. 著作権:生成された楽曲の権利は?

「Suno AI」で生成された楽曲の著作権は、基本的にユーザーに帰属する(有料プランの場合)。ただし、既存の楽曲に酷似している場合など、著作権侵害のリスクもあるため、注意が必要だ。

5. 「Suno AI」のメリット:音楽制作を“民主化”

「Suno AI」は、以下のようなメリットがある。

5-1. 音楽制作の“経験”や“知識”が不要

楽器を演奏できなくても、作曲の知識がなくても、誰でも簡単に音楽を制作できる。

5-2. “短時間”で楽曲を生成

数秒で楽曲を生成できるため、時間がない人でも手軽に音楽制作を楽しめる。

5-3. “低コスト”で楽曲を制作

高価な楽器やソフトウェアを購入する必要がなく、低コストで楽曲を制作できる。

5-4. “アイデア”の創出を支援

「Suno AI」は、新しい音楽のアイデアを生み出すためのツールとしても活用できる。

6. 「Suno AI」のデメリットと注意点

「Suno AI」には、以下のようなデメリットや注意点もある。

6-1. 生成される楽曲の“質”はプロンプト次第

生成される楽曲の質は、入力するプロンプト(歌詞や指示)に大きく左右される。

6-2. 著作権侵害の“リスク”

生成された楽曲が、既存の楽曲に酷似している場合、著作権侵害となる可能性がある。とはいえ、現状AI生成コンテンツの著作権については立法が追いついておらず、まだ手探りの状態だ。

6-3. 既存の楽曲との“類似性”

類似のプロンプトを利用した場合、他の人が生成した曲と似たものになる可能性がある。

7. まとめ:「Suno AI」は音楽制作の“新時代”を拓く! “可能性”は無限大

「Suno AI」は、テキストから高品質な音楽を誰でも生成できる、画期的なAIツールだ。音楽制作の経験や知識がない人でも、簡単にオリジナル楽曲を作成でき、YouTube動画のBGM、TikTokのオリジナル楽曲、ゲームのサウンドトラックなど、様々なシーンで活用できる。「Suno AI」は、音楽制作の”新時代”を拓く、”可能性”に満ちたツールと言えるだろう。あなたも「Suno AI」を使って、自分だけの音楽を創造してみてくれ! AIが、あなたの“音楽の才能”を“開花”させるかも!

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