デジタルカメラやスマホ、携帯ゲーム機など、様々なデバイスで使われているSDカード。手軽で便利な記録メディアとして、すっかりおなじみの存在だ。しかし、動画の4K/8K化や、カメラの高画素化・高速連写性能の向上などにより、従来のSDカードでは、速度面で物足りない場面も出てきた。そんな中、次世代規格として登場したのが「SD Expressカード」だ! 今回は、この「SD Expressカード」について、その特徴や選び方、活用法などを、分かりやすく解説していくぞ!
- 1. SD Expressカードの“ここが凄い”! PCIeインターフェース採用の“衝撃”
- 2. 知っておきたい! SD Expressカードの“種類”
- 3. SD Expressカードの選び方:速度、容量、そして“互換性”
- 4. SD Expressカードは“何”に使える? “活用シーン”を徹底紹介
- 5. まとめ:SD Expressカードで“差”をつけろ! 快適デジタルライフの新基準
1. SD Expressカードの“ここが凄い”! PCIeインターフェース採用の“衝撃”
SD Expressカードの最大の特徴は、PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)インターフェースを採用していることだ。
1-1. パソコン内部の“高速道路”「PCIe」とは?
PCIeは、主にパソコン内部で使われている高速データ通信規格だ。グラフィックボードやSSDなど、高速なデータ転送が求められる機器の接続に使われている。
1-2. 従来のSDカードを“置き去り”にする圧倒的スピード
SD Expressカードは、このPCIeインターフェースをSDカードの形状に組み込むことで、従来のSDカードとは“比較にならない”ほどの高速データ転送を実現している。
具体的には、従来のSDカードでは最も速いもので最大624MB/sだったものが最大985MB/sと、1.5倍以上の速度となっている。これだけの速度があれば、重いファイルを読み込むのも楽々だ。
2. 知っておきたい! SD Expressカードの“種類”
SD Expressカードには、スタンダードサイズとmicroSDサイズの2種類がある。
2-1. デジタル一眼レフなどに! スタンダードサイズの「SD Expressカード」
従来のSDカードと同じサイズ(SDカード)のSD Expressカード。主に、デジタル一眼レフカメラやビデオカメラなどでの利用が想定されている。
2-2. スマホ、アクションカメラに最適! 小型サイズの「microSD Expressカード」
microSDカードと同じサイズの「microSD Expressカード」。スマホ、アクションカメラ、ドローンなど、小型機器での利用に適している。
3. SD Expressカードの選び方:速度、容量、そして“互換性”
SD Expressカードを選ぶ際には、速度、容量、そして互換性に注意する必要がある。
3-1. 速度比較:UHS-I、UHS-II、そしてSD Express
SDカードの速度規格には、UHS-I、UHS-II、そしてSD Expressがある。
- UHS-I:最大104MB/秒
- UHS-II:最大312MB/秒
- SD Express:最大3940MB/秒 (PCIe Gen4 x2接続時)
SD Expressカードは、UHS-IIよりも“はるかに”高速なデータ転送が可能だ。
3-2. 用途別で考える、最適な容量
必要な容量は、保存するデータによって変わる。
- 写真:1枚あたり数MB~数十MB
- 動画:1分あたり数十MB~数GB
これらのデータを参考に、自分の使い方に合った、十分な容量のカードを選ぼう。
3-3. 要注意! SD Expressカードは“対応機器”でのみ使用可能
SD Expressカードは、従来のSDカードとは互換性がない。SD Expressに対応した機器でのみ使用できるので、購入前に必ず確認しよう。
4. SD Expressカードは“何”に使える? “活用シーン”を徹底紹介
SD Expressカードは、その高速性を活かして、様々な分野で活用されている。
4-1. プロカメラマンの“現場”を変える、RAW連写や高速書き込み
高画素なデジタル一眼レフカメラや、高速連写が可能なミラーレスカメラで、RAWデータを連続して撮影するようなプロの現場で、SD Expressカードは“真価”を発揮する。
4-2. 4K/8K動画撮影で“真価”を発揮、大容量データも余裕で記録
8K/4Kなどの高画質動画撮影では、データ量が膨大になる。SD Expressカードなら、大容量データも“スムーズ”に記録できる。
4-3. パソコンの“外部ストレージ”としても優秀、SSD並みの速度
SD Expressカードは、高速な外部ストレージとしても利用可能だ。データバックアップや、大容量データの高速転送に“最適”だ。
4-4. VR/ARコンテンツの“再生・編集”もスムーズに
データ容量の大きいVR/ARコンテンツも、SD Expressカードなら“快適”に扱うことができる。
4-5. ゲーム機の“ロード時間”を短縮、快適プレイを実現
一部の最新ゲーム機では、外部ストレージとしてSD Expressカードを利用できる。ゲームのロード時間が“劇的”に短縮され、より快適なゲームプレイが可能になるだろう。
リーク情報によると、2025年4月2日に詳細が発表される予定のNintendo Switch 2でも、SD Expressが採用されるのではないかと言われている。もしそうなれば、SDカードに入っているソフトの起動時間やロード時間の大幅な短縮が期待できるだろう。
5. まとめ:SD Expressカードで“差”をつけろ! 快適デジタルライフの新基準
SD Expressカードは、従来のSDカードを“置き去り”にする圧倒的な速度と性能を持つ、次世代の記録メディアだ。高画質動画の撮影や、高速連写、大容量データの高速転送など、様々なシーンでその“力”を発揮する。対応機器を持っているなら、ぜひSD Expressカードを導入して、その“快適さ”を体験してみてほしい。