【Safariでも選べる】プライバシー重視の検索エンジン「DuckDuckGo」とは? Googleとの違い、メリット・デメリットを解説

DuckDuckgoのロゴ

インターネットで何かを調べるとき、ほとんどの人がGoogle検索を使っているだろう。しかし、検索エンジンはGoogleだけではない。近年、プライバシー保護の観点から注目を集めているのが、「DuckDuckGo(ダックダックゴー)」だ。今回は、この「DuckDuckGo」について、その特徴やメリット・デメリット、使い方などを詳しく解説していくぞ!

1. 「DuckDuckGo」とは?:ユーザーを“追跡しない”検索エンジン

セキュリティ保護のイメージ

「DuckDuckGo」は、ユーザーのプライバシー保護を最優先に設計された検索エンジンだ。

1-1. プライバシー保護を“最優先”に設計

「DuckDuckGo」は、ユーザーの検索履歴や個人情報を収集・追跡しないことをポリシーとしている。

1-2. 検索履歴や個人情報を“収集しない”

Googleなどの検索エンジンは、ユーザーの検索履歴や個人情報を収集し、広告ターゲティングなどに利用している。「DuckDuckGo」は、これらの情報を一切収集しない。

1-3. 広告ターゲティングも“なし”

「DuckDuckGo」にも広告は表示されるが、ユーザーの検索履歴や個人情報に基づいたターゲティング広告は表示されない。

2. 「DuckDuckGo」の仕組み:どうやって検索結果を表示する?

「DuckDuckGo」は、独自のクローラー(Webサイトを巡回するプログラム)と、400以上の外部ソース(Wikipedia、Bingなど)を組み合わせて、検索結果を表示している。

2-1. 独自のクローラーと400以上のソースを活用

「DuckDuckGo」は、独自のクローラー「DuckDuckBot」でWebサイトを巡回し、情報を収集している。また、WikipediaやBingなど、400以上の外部ソースからも情報を取得し、検索結果に反映させている。

2-2. 検索結果は“パーソナライズ”されない

Googleなどの検索エンジンは、ユーザーの検索履歴や位置情報などに基づいて、検索結果をパーソナライズ(最適化)する。「DuckDuckGo」は、これらの情報を収集しないため、検索結果はパーソナライズされない。つまり、誰が検索しても、同じキーワードであれば、同じ検索結果が表示される。

2-3. 「!bang」コマンドで“外部サイト”を直接検索

「DuckDuckGo」には、「!bang」と呼ばれるユニークな機能がある。これは、検索キーワードの前に特定の記号(!)とサイト名などを入力することで、そのサイト内を直接検索できる機能だ。例えば、「!wj 日本」と入力すると、Wikipediaの日本語版で「日本」を検索できる。

「!bang」コマンドの種類については、ぜひこちらから確認してくれ。

duckduckgo.com

3. 「DuckDuckGo」のメリット:安心して使える“3つ”の理由

「DuckDuckGo」を使うメリットは、主に以下の3つが挙げられる。

3-1. プライバシーが“守られる”

検索履歴や個人情報を収集されないため、プライバシーが保護される。この時代、どこから情報が洩れるかわからないので、普段から気を付けることが重要だ。

3-2. 検索結果が“公平”

検索結果がパーソナライズされないため、誰でも同じ情報にアクセスできる。それだけでなく、パーソナライズに基づいた鬱陶しい広告などに遭遇せずに済むのもありがたい。

3-3. シンプルで“使いやすい”

インターフェースがシンプルで、直感的に操作できる。また、Googleなどのように検索結果の上位に広告ページが表示されたりせず、邪魔なサジェストや「AIによる概要」が表示されないのも見やすい。

4. 「DuckDuckGo」のデメリット:Googleと比較して“劣る”点

「DuckDuckGo」は、Googleと比較して、以下のようなデメリットもある。

4-1. 検索結果の“精度”が低い場合も

Googleと比べると、検索結果の精度が低い場合がある。特に、専門的な情報やニッチな情報を探す場合は、Googleの方が適切な検索結果を得やすいかもしれない。

4-2. 日本語の情報が“少ない”場合も

「DuckDuckGo」は、英語圏を中心に開発されているため、日本語の情報が少ない場合がある。

4-3. Googleの“便利機能”は使えない

Google検索の便利な機能、例えば、電卓、単位変換、翻訳などは、「DuckDuckGo」では利用できない。

5. 「DuckDuckGo」の使い方:今すぐできるプライバシー対策

「DuckDuckGo」を使う方法はいくつかある。

5-1. ブラウザのデフォルト検索エンジンに設定

Webブラウザの設定で、デフォルトの検索エンジンを「DuckDuckGo」に変更できる。

iOSの「Safari」なら、「設定」→「アプリ」→「Safari」→「検索エンジン」を選択して、以下の画面からDuckDuckGoを選択すれば変更完了だ。

Safariの変更方法

5-2. 拡張機能やアプリをインストール

「DuckDuckGo」のブラウザ拡張機能や、スマートフォンアプリも提供されている。

5-3. 「!bang」コマンドを使いこなす

「!bang」コマンドを使いこなせば、検索結果を経由することなしに、様々なサイトを効率的に検索できる。

6. まとめ:「DuckDuckGo」で“安心・安全”な検索を! プライバシー意識の“第一歩”に

「DuckDuckGo」は、プライバシー保護を重視するユーザーにとって、非常に魅力的な検索エンジンだ。Google検索に慣れていると、最初は使いにくさを感じるかもしれないが、プライバシー保護のメリットは大きい。そんな「DuckDuckGo」、ぜひ一度試してみてほしい!