【実機レビュー】TERRAMASTER 「F2-425」:コスパ良好の高性能2ベイNAS

TERRAMASTER F2-425の商品画像

「スマホの写真がいっぱいで保存できない」「PCのデータ、バックアップ取ってないけど壊れたらどうしよう…」そんなデジタルの悩み、抱えていないだろうか? クラウドストレージも便利だけど、月額料金がかかるし容量も有限。そこでおすすめしたいのが、自宅に設置する自分専用のサーバー「NAS(ナス)」だ。

今回は、コスパに定評のあるTERRAMASTERから登場した、家庭・SOHO向けの2ベイNAS「F2-425」を実機レビューする。3万円台(セール時は2万円台!)という手頃な価格ながら、IntelクアッドコアCPUと2.5GbEポートを搭載した、“価格破壊”スペックの正体に迫るぞ!

1. 開封&外観チェック:シンプルでスタイリッシュなデザイン

※この記事は、TERRAMASTER様より製品の提供を受けて執筆しております。

さっそく開封していこう。パッケージはシンプルなものの、衝撃が伝わらないよう丁寧に梱包されており、中には本体、ACアダプター、LANケーブル(CAT6)、ネジ類、クイックガイドが入っている。今どきの製品らしく、マニュアルはQRコードのみが印刷されていて、各自Webサイトからチェックする方式だ。

梱包されている様子の写真。発泡スチロールなどで丁寧に保護されている

梱包が丁寧なだけで信頼感が爆上がりする

本体とその同梱物をまとめて写した写真

同梱物。LANケーブルがついてくるのが地味にありがたい

本体はTERRAMASTERおなじみのブラックの筐体。プラスチック製だが、アルミのような質感仕上げになっており、安っぽさは感じない。リビングやデスクに置いても違和感のないデザインだ。サイズも大きすぎず、ちょうどいい隙間に収まりそうだ。

製品とメジャーが並べて置かれた画像。長さが分かるようになっている

横幅は22cm。2ベイNASなのでコンパクトだ

背面を見て驚くのが、インターフェースの充実ぶりだ。

  • 2.5GbE LANポート x1
  • USB 5Gbps Type-A x1
  • USB 10Gbps Type-A x1
  • HDMIポート x1

    製品の背面のインターフェイス部分を撮影した画像

    ポートはいくらあっても困らない

エントリークラスのNASだとUSBポートが遅かったり、LANが1GbEだったりすることが多いが、F2-425は妥協がない。特にUSBポートが高速なので、外付けSSDなどを繋いでバックアップする際もストレスがなさそうだ。

2. セットアップ:HDDを入れて電源オン! 初心者でも迷わない手順

NASというと「設定が難しそう」と敬遠されがちだが、F2-425は非常に簡単だ。

2-1. 工具不要でサクッと。トレイへのHDD取り付け

ワンタッチでHDDトレイを引き出し、3.5インチHDDをセットする。側面のアタッチメントをパチっとはめるだけのツールレス設計なので、ドライバーすら不要だ(2.5インチSSDを使う場合はネジ留めが必要)。

HDDのトレイを引き出している途中の画像

上部を押してから引っ張るとトレイがとれる

取り出したトレーにHDDがセットされている。

トレーにHDDをセットしたら戻すだけだ

筆者がHDDを取り付けるのにも、1つあたり1分もかからなかった。一度取り付けてしまえばしばらく触らないとはいえ、簡単に取り外しできるのはなんだかんだ便利だ。

2-2. OS「TOS」のインストールと初期設定

LANケーブルと電源を繋ぎ、PCのブラウザで指定のアドレス(初期状態ではtnas.local)にアクセスすると、自動的にセットアップウィザードが始まる。画面の指示に従うだけで、専用OSである「TOS」のインストールが完了する。アイコンが並ぶ画面(GUI)で、直感的に操作できるぞ。

PCでより便利に使うなら、TNAS PCのインストールも欠かせない。サポートページからダウンロードすれば、あとは指示に従って進むだけでインストールできる。

https://support.terra-master.com/download/packages?product=F2-425

3. 性能検証:Intel N5095 & 2.5GbEの実力やいかに?

肝心の性能をチェックしよう。F2-425の心臓部には、Intel Celeron N5095(4コア/4スレッド)が搭載されている。これは、同価格帯の NASによく使われるARM系CPUとは比較にならないほどパワフルだ。メモリも標準で4GB積んでいる。

3-1. ファイル転送速度テスト:1GbEの限界を突破!

PCとF2-425を家のLANに接続し、CrystalDiskMarkで速度を測ってみた。なお、今回使用したHDDはSeagateのIronwolf 2TB(5400rpm)で、回線速度は測定当時で800Mbps程度だった。

結果は、読み書きともに90MB/s前後を記録。おそらく、家の回線速度が足を引っ張ってしまっているが、それでもPCの内蔵HDDにアクセスしているのとそこまで感覚が変わらず、ストレスも小さい。大容量の動画ファイルの移動もサクサクだ。
(もちろん、中身はHDDなのでSSDと比べるとだいぶ遅い。ただ、何TBもあるSSDはお高いので、そのあたりは我慢だろう。)

気を付けて欲しいのは、この速度はインターネット速度に大きく影響されるということだ。いくら高性能なCPUが搭載されているとはいえ、ネットが遅いとどうにもならない。逆に、ネット状況が良好ならば、100MB/s以上も夢ではないだろう。

3-2. 操作感:クアッドコアCPUでサクサク動く

管理画面の操作や、写真のサムネイル生成なども非常にスムーズ。CPUパワーに余裕があるため、バックアップ処理をしながら別の作業をしても、動作が重くなりにくいのが嬉しい。

安物のNASだとどうしてももっさり感が気になってしまうところだが、2万円台(セール時)という価格でここまでサクサク動いてくれるのは、さすがCeleron搭載といったところだろうか。

4. 使い勝手:専用アプリと機能でデジタルライフが快適に

ハードウェア性能だけでなく、ソフトウェアも充実している。

4-1. 「TNAS Mobile」でスマホの写真を自動バックアップ

専用アプリ「TNAS Mobile」をスマホに入れれば、撮影した写真や動画を自動でNASにバックアップできる。GoogleフォトやiCloudの容量制限に悩む必要はもうない。ただのストレージと違って、外出先から家のNASにあるデータにアクセスできるのも便利だ。

TNASのアプリ・ソフトは以下のダウンロードページまたはアプリストアから入手できるので、購入したらとりあえず入れておくのがおすすめだ。

https://support.terra-master.com/download/packages?product=F2-425

TNAS Mobileの画面のスクショ

UIも洗練されていて使いやすい

4-2. PCのデータも自動同期

PC用の同期ツールを使えば、指定したフォルダを自動的にNASと同期できる。万が一PCが壊れても、データはNASに残っているから安心だ。

4-3. Docker対応で遊びの幅も広がる

Intel CPUを搭載しているメリットとして、「Docker」が使える点が挙げられる。これにより、HomebridgeやPi-holeなど、様々なコンテナアプリをNAS上で動かすことができる。ガジェット好きにはたまらない機能だ。

NASの管理画面のスクリーンショットで、専用アプリ「Docker Manager」の説明書きが写っている

専用アプリ「Docker Manager」経由で使える

5. 総評:3万円台でこの性能は反則級! 最初の1台に激推ししたいNAS

TERRAMASTER F2-425を使ってみて感じたのは、「圧倒的なコストパフォーマンス」だ。

Intel N5095 CPU、4GBメモリ、2.5GbEポート搭載で3万円台(セールなら2万円台後半)というのは、他社製品と比較しても頭一つ抜けている。

「初めてNASを導入したいけど、遅くて使いにくいのは嫌だ」「安くても性能にはこだわりたい」という人にとって、F2-425は間違いなく“ベストバイ”な選択肢と言えるだろう。この一台で、あなたのデータ管理環境は劇的に快適になるはずだ!