マイクアームのおすすめ5選|安定性と可動域で選ぶ

Condenser Microphone in Close-up Photography

ゲーム実況、ポッドキャスト、オンライン会議、そして歌ってみた…。クリアな“声”を届けるために、高性能なマイクにこだわっている人は多いだろう。でも、そのこだわりのマイク、まさか机の上に“直置き”していないだろうか? あるいは、付属の小さな三脚スタンドで我慢していないだろうか? そのセッティング、実はマイクの性能を引き出せていない、非常にもったいない状態なんだ! 今回は、マイクのポテンシャルを120%引き出し、収録・配信環境を“劇的”に改善する「マイクアーム」について、その効果と後悔しない選び方、そして鉄板のおすすめモデルを5つ厳選して紹介していくぜ!

1. なぜ「マイクアーム」は“必要”なのか? 3つの“絶大”なメリット

「マイクを固定するだけでしょ?」と思われがちなマイクアーム。しかし、導入することで得られるメリットは、想像以上に大きい。

Modern Home Office with Ergonomic Chair and Desk and Mic Arm

見た目がいいのも気分が上がる

1-1. 音質向上:“理想”のポジションでクリアな音声をキャッチ!

これが最大のメリットだ。マイクには、最もクリアに音を拾える“スイートスポット”(最適な距離と角度)がある。マイクアームを使えば、常にマイクを口元の一番良い位置に固定できる。これにより、声が小さすぎたり、逆に大きすぎて音が割れたり(クリッピング)するのを防ぎ、常に安定した高音質な音声を収録できるんだ。部屋の反響音なども拾いにくくなるぞ。

1-2. 快適性の向上:デスクを“広く”使い、口元へ“スムーズ”に移動

マイクを机の上から“浮かせる”ことで、デスクの作業スペースが圧倒的に広くなる。キーボードやマウスの操作も自由自在だ。使わない時はサッと横にどけておき、使う時だけスムーズに口元へ引き寄せる。この“オン・オフ”の切り替えが、デスクワークの快適性を格段に向上させてくれる。

マイクアームが取り付けられたデスクセットアップ。マイクは脇によけられている。

使わないとき、脇によけておくのも簡単だ

1-3. 振動ノイズの軽減:タイピング音や机の揺れを“シャットアウト”

机にマイクを直置きすると、キーボードのタイピング音や、マウスを動かす音、腕が机に当たる振動などが、スタンドを通じて“ゴトゴト”“カタカタ”というノイズとしてマイクに伝わってしまう。マイクアームは、これらの振動を物理的に遮断してくれるため、音声がよりクリアになるんだ。

2. 後悔しないマイクアーム選び!“3大”チェックポイント

数あるマイクアームの中から、自分に合った一本を選ぶための重要なポイントは3つだ。

2-1. 安定性:“耐荷重”は最重要! 重いマイクもしっかり支えるか?

マイクアーム選びで最も重要なのが「耐荷重」。自分が使っている、あるいは使いたいマイクの重量(ショックマウントなども含む)を必ず確認し、それよりも余裕のある耐荷重のアームを選ぼう。耐荷重が足りないと、アームがお辞儀してしまったり、最悪の場合、大切なマイクを落下させてしまう危険性がある。特に、Blue YetiやSHURE SM7Bのような“重量級”マイクを使う場合は、要注意だ。

とはいえ、余裕を持たせすぎると、マイクが軽すぎて逆にアームが浮き上がってしまうこともある。たいていの場合は大丈夫だが、軽いマイクを使っている場合は気を付けよう。

2-2. 可動域と自由度:スムーズに“動かせる”か? 狙った位置で“止まる”か?

アームがどれだけスムーズに、そして静かに動くかも快適性を左右する。また、動かした先で“ピタッ”と静止してくれるかどうかも重要。安価なアームだと、スプリングの力で勝手に戻ってしまったり、関節の締め付けが弱くてずり落ちてきたりすることがある。

2-3. 取り付け方式:クランプ式? グロメット式?

  • クランプ式:デスクの天板を“挟んで”固定する最も一般的なタイプ。取り付け・取り外しが簡単で、天板に穴をあける必要もない。天板の厚みや、挟むためのスペースがあるかを確認しよう。
  • グロメット式:デスクの天板に開いている“穴”(配線孔など)を利用して固定するタイプ。よりスッキリと、強固に固定できる。

3. 【厳選】おすすめマイクアーム5選:定番から“最強”モデルまで!

さあ、お待たせ! 上記のポイントを踏まえ、多くの配信者やクリエイターから支持される“鉄板”のおすすめマイクアームを5つ紹介するぞ!

3-1. 【世界のスタンダード】RODE PSA1+

耐荷重: 約1.2kg

特徴:配信・収録機材の世界的ブランドRODEが手掛ける、まさに**“業界標準”とも言えるマイクアーム。内部スプリング方式により、驚くほどスムーズかつ“無音”**でアームを操作できる。狙った位置でピタッと止まる安定性も抜群。

おすすめポイント:「迷ったらコレ」と言い切れる、信頼性と性能を兼ね備えたド定番。ゲーム実況、ポッドキャスト、ボイスオーバーなど、あらゆる用途で最高のパフォーマンスを発揮する。少し価格は張るが、投資する価値は十分にある。

3-2. 【デザインと機能性の両立】Elgato Wave Mic Arm / LP

耐荷重: 約1.0kg (Wave Mic Arm) / 約2.0kg (LP)

特徴:ゲーマー・配信者向けデバイスで人気のElgato製。洗練されたデザインと、ケーブルをアーム内部に完全に隠せるスマートなケーブルマネジメントが魅力。通常の「Wave Mic Arm」と、モニターの下を通せる薄型の「LP(ロープロファイル)」モデルがある。

おすすめポイント:デスク周りの“見た目”にもこだわりたい人に最適。特に「LP」モデルは、視界を遮らずにマイクを配置したい人や、デュアルモニター環境のユーザーに強くおすすめ。

 

3-3. 【コスパ最強の優等生】Blue Compass

耐荷重: 約1.08kg

特徴:人気マイク「Yeti」でおなじみのBlue(現在はLogicool傘下)が手掛けるマイクアーム。RODE PSA1+と同様の内部スプリング方式で、スムーズな操作性を実現。ケーブルを内部に隠せるチャンネルも備えており、見た目もスッキリ。ちなみに、筆者も今これをAT2035と組み合わせて使っている。

おすすめポイント:RODEやElgatoに匹敵する性能と質感を持ちながら、比較的リーズナブルな価格設定が魅力。コストパフォーマンスを重視するなら、非常に有力な選択肢となる。

3-4. 【究極の自由度】AVerMedia Live Streamer ARM BA311

耐荷重: 約1.8kg

特徴:5つの関節を持ち、特に根本部分が360度回転するのが最大の特徴。これにより、他のアームでは難しいような、あらゆる角度や位置へのマイク設置が可能になる。耐荷重も1.8kgと高く、重量級マイクにも対応。

おすすめポイント:特殊なデスク環境や、ユニークなマイキングをしたい人に。ギターの弾き語り収録など、口元以外にマイクを向けたいシーンでも活躍する。

3-5. 【お手頃入門機】オーディオテクニカ AT8700J

耐荷重: 約2kg

特徴:楽器や音響機器で絶大な信頼を誇るオーディオテクニカの、質実剛健なマイクアーム。セール時には10000円を切る価格ながら、しっかりとした作りで安定感は抜群。デザインもシンプルでプロフェッショナルな印象。

おすすめポイント:とりあえずお安くマイクアームを導入したい人に。マイクなどとともに、オーディオテクニカブランドで統一したい人にも。

4. まとめ:マイクアームは“最高の音響投資”! 最適な一本で“声”を磨こう

マイクアームは、単なる“マイク置き”ではない。それは、声のクオリティを最大限に引き出し、収録・配信環境の快適性を劇的に向上させるための秘訣だ。机に直置きしていたのでは得られない、クリアで安定した音声、そして広々と使える快適なデスク。一度この環境を手に入れてしまえば、もう元には戻れないはずだ。

今回紹介した選び方のポイントとおすすめモデルを参考に、マイクと用途に合った“最適”な一本を見つけ出し、ワンランク上の“声”を手に入れてくれ!