
新しいノートパソコンが欲しい! と思って家電量販店やネットショップを覗いてみると、「Core i7-1355U / 16GB / 512GB SSD」みたいな、まるで“暗号”のような文字列がズラリ…。価格も見た目も似ているのに、何が違うのかサッパリ分からない! そんな経験、ないだろうか?
PC選びで失敗しないためには、このスペック表を読み解く力が不可欠だ。でも、心配はいらない! 今回は、PC初心者でも“絶対に分かる”ように、ノートPCのスペックで最も重要な「CPU」「メモリ」「ストレージ」の3つに絞って、その見方を世界一簡単に解説していくぜ!
- 1. PC選びの“三種の神器”! CPU・メモリ・ストレージの役割とは?
- 2. 【最重要】CPU:PCの“頭脳”! 計算速度と賢さをチェック
- 3. 【快適さを左右】メモリ:作業机の“広さ”! マルチタスクの鍵
- 4. 【速さを実感】ストレージ:データの“本棚”! 起動速度に直結
- 5. スペック表“解読”実践トレーニング!
- 6. まとめ:もう怖くない! CPU・メモリ・ストレージを理解して“自分にピッタリ”のPCを見つけよう!
1. PC選びの“三種の神器”! CPU・メモリ・ストレージの役割とは?

スペックの話に入る前に、この3つがPCの中でどんな役割を果たしているのか、ざっくりイメージを掴んでおこう。
1-1. CPU → 「頭脳(地頭の良さ)」
計算したり、指示を出したりする、PCの最も中心的な部分。CPUが高性能だと、“頭の回転が速い人”のように、あらゆる作業がキビキビと速くなる。
1-2. メモリ → 「作業机の広さ」
アプリやファイルを開くときに、一時的にデータを置いておく場所。机が広いほど、“たくさんの書類や道具を同時に広げて”効率よく作業できる。
1-3. ストレージ → 「本棚やクローゼットの大きさ」
写真や動画、アプリなどを長期間しまっておく場所。本棚が大きいほど、“たくさんのモノを保管”できる。
この3つのバランスが、PCの全体的な快適さを決めるんだ!
2. 【最重要】CPU:PCの“頭脳”! 計算速度と賢さをチェック
CPUはPCの性能を決定づける最も重要なパーツだ。ここをケチると、後々「何をするにも遅い…」と後悔することになるぞ。スペック表では、こんな風に書かれていることが多い。
例: Intel Core i7-1355U or AMD Ryzen 7 7730U
これらを分解して見ていこう!

2-1. メーカー:「Intel」と「AMD」の二大巨頭
- Intel (インテル):昔からの超大手。「Core i」シリーズが有名。
- AMD (エーエムディー):最近、性能でIntelを猛追しているライバル。「Ryzen」シリーズが有名。
どっちがいいの?:一昔前はIntel一強だったけど、今はどちらも高性能! 同じくらいのグレードなら、性能に大きな差はないと考えてOKだ。
2-2. ブランド:「Intel Core」と「AMD Ryzen」が主流
これがCPUの製品名だ。基本的にはこの2つを覚えておけば大丈夫。
2-3. グレード:数字が大きいほど“高性能”! (Core i7, Ryzen 7)
ブランド名の後ろの数字が、CPUのグレード(格)を表している。数字が大きいほど、性能が高く、価格も高くなる。

グレード 用途の目安
- Core i9 / Ryzen 9 プロ級。動画編集、3Dゲームなど超ヘビーな作業向け
- Core i7 / Ryzen 7 高性能。ビジネス、写真編集、軽いゲームなど快適にこなす
- Core i5 / Ryzen 5 標準的。Web閲覧、Office作業など普段使いに最適
- Core i3 / Ryzen 3 エントリー。用途を限定した軽い作業向け
初心者・普段使いなら「Core i5」か「Ryzen 5」以上を選んでおけば、まず間違いない!
2-4. 世代:新しいほど“優秀”! (第13世代, 7000シリーズ)
グレードの後ろの数字は、CPUの「世代」や性能を表している。
- Intel Core i7-1355U:最初の「13」が第13世代であることを示す。
- AMD Ryzen 7 7730U:最初の「7」が7000シリーズ(世代)であることを示す。
この世代の数字は、大きいほど新しいことを意味する。CPUは毎年進化しているので、同じ「Core i7」でも、世代が新しい方が高性能で省エネだ。「Core i7の旧世代」より「Core i5の最新世代」の方が高性能、なんてこともよくあるぞ。
2-5. 【簡単まとめ】CPUの選び方
- グレードを見る:普段使いなら「Core i5」か「Ryzen 5」以上!
- 世代を見る:数字ができるだけ“新しい”ものを選ぼう!
3. 【快適さを左右】メモリ:作業机の“広さ”! マルチタスクの鍵
メモリ(RAM)は、CPUが作業するための「机の広さ」。机が狭いと、すぐに物でいっぱいになって作業が遅くなるよね。PCも同じで、メモリ容量が少ないと、動作が“もっさり”する原因になる。

3-1. メモリの役割:アプリを“一時的”に開いておく場所
Webブラウザ、Word、Excel、Zoom… 君がアプリを開くと、それらはメモリ上に展開される。多くのアプリを同時に開く(マルチタスクする)ほど、広い机=大容量のメモリが必要になるんだ。
3-2. 容量の見方:「8GB」「16GB」… どれくらい必要?
- 8GB:数年前の“標準”。しかし、今のOSやアプリは多機能化してメモリを多く使うため、正直もうキツい。Webブラウザのタブをいくつか開いただけでもっさりすることも。今から買うなら、積極的にはおすすめしない。
- 16GB:現代の“新標準”! これだけあれば、Web会議をしながら資料を作成したり、たくさんのタブを開いて調べ物をしたりといった、一般的なマルチタスクはストレスなくこなせる。迷ったら、絶対に16GBを選ぼう!
- 32GB以上:高画質な動画編集、本格的なPCゲーム、プログラミングなど、専門的な作業をする人向け。
3-3. 【簡単まとめ】メモリの選び方
迷うな、とにかく「16GB」を選べ! 8GBとの価格差以上の快適さが手に入る!
…あまりにも短いが、これがすべてだ。8GBは正直もう"時代遅れ"になりかけていて、アプリによってはだいぶ動作が重たくなってしまうので、よほどの理由がない限り16GBかそれ以上を選んだほうがいい。
4. 【速さを実感】ストレージ:データの“本棚”! 起動速度に直結
ストレージは、作成したファイルや写真、アプリなどをしまっておく「本棚」。容量の大きさも大事だが、それ以上に「種類」がPCの体感速度を劇的に変えるぞ!

4-1. ストレージの役割:写真やアプリを“長期間”保存
メモリが“一時的”な作業スペースなのに対し、ストレージは電源を切ってもデータが消えない“長期的”な保存場所だ。
4-2. 種類:「SSD」と「HDD」の“決定的”な違い
ところで、ストレージでよく聞く「SSD」と「HDD」、何が違うのかはっきり説明できるだろうか。
それぞれの特徴を簡潔にまとめると、以下のようになる。

SSD (ソリッドステートドライブ):
- 特徴:超高速! 静か! 衝撃に強い!
- 解説:半導体メモリにデータを記録する新しいタイプ。物理的に動く部品がないため、データの読み書きがHDDとは比較にならないほど速い。PCの電源ONからデスクトップが表示されるまでの時間が、HDDの数分の一になることも!
- 結論:今からノートPCを買うなら、絶対にSSD搭載モデル一択!
HDD (ハードディスクドライブ):
- 特徴:大容量で安い。動作音がする。衝撃に弱い。
- 解説:磁気ディスクを回転させてデータを読み書きする昔ながらのタイプ。速度は遅いが、容量あたりの価格が安いのがメリット。最近のノートPCでは、ほとんど見かけなくなった。
4-3. 容量の見方:「256GB」「512GB」… どれくらい必要?
- 256GB:最低限のライン。OSと基本的なソフトを入れたら、空き容量はかなり少なくなる。写真や動画は、Google Driveなどのクラウドサービスに保存するのが前提の使い方。
- 512GB:標準的な使い方なら、まずこれで十分。写真や書類、いくつかのアプリを入れても余裕がある。
- 1TB (1000GB) 以上:高画質な動画をたくさん保存したり、PCゲームを何本もインストールしたりする人向け。
4-4. 【簡単まとめ】ストレージの選び方
- 種類:絶対に「SSD」搭載モデルを選ぶこと!
- 容量:最低でも「256GB」、安心して使いたいなら「512GB」以上がおすすめ!
5. スペック表“解読”実践トレーニング!
さあ、これまでの知識を使って、冒頭のスペックを解読してみよう!
Intel Core i7-1355U / 16GB / 512GB SSD
- CPU:IntelのCore i7で、第13世代。かなり高性能な頭脳だ!
- メモリ:16GB。マルチタスクも余裕でこなせる、快適な作業机の広さ!
- ストレージ:512GBのSSD。十分な容量と、爆速の読み書き速度を両立!
どうだ? こうして見ると、このPCが「ビジネス用途でもバリバリ使える、快適な高性能モデル」であることが一目瞭然だろ?
6. まとめ:もう怖くない! CPU・メモリ・ストレージを理解して“自分にピッタリ”のPCを見つけよう!
ノートPCのスペック表は、これでもう“暗号”ではないはずだ。
- CPUは「Core i5/Ryzen 5」以上で、世代が新しいもの。
- メモリは「16GB」。
- ストレージは「SSD」で、容量は「512GB」以上。
この基準を覚えておけば、大失敗することはないだろう。もちろん、これ以外のスペック(画面の大きさや綺麗さ、バッテリー、重さなど)も重要だが、まずはPCの“心臓部”であるこの3つをしっかり見極めることが、自分にピッタリの最高の相棒を見つけるための第一歩だ。この記事を武器に、自信を持ってノートPC選びに挑んでくれ!