ノートPCのストレージ、256GBで足りる? 用途別“最適容量”の見極め方

ノートパソコン選びに迷っている人

ノートPCを選ぶ際、CPUやメモリと並んで重要なのが、ストレージの容量だ。最近のノートPCでは、ストレージにSSD(Solid State Drive)を採用するモデルが主流になってきているが、「256GBで本当に足りるの?」と不安に思う人もいるだろう。今回は、ノートPCのストレージ容量について、256GBで十分なケース、増量すべきケースなど、様々な視点から解説していくぞ!

1. ストレージの基礎知識:SSDとHDDの違い、それぞれのメリット・デメリット

SSDとHDDのイメージ

まずは、ストレージの基礎知識からおさらいしておこう。現在、ノートPCで使われるストレージには、主にSSDとHDDの2種類がある。

1-1. SSD:高速だけど高価、起動や読み込みが“爆速”

SSDは、フラッシュメモリを使用したストレージで、HDDと比べてデータの読み書きが非常に高速だ。OSやアプリケーションの起動、ファイルの読み込みなどが“爆速”になり、PCの操作が“快適”になる。ただし、HDDと比べると、同じ容量あたりの価格が高い傾向にある。

1-2. HDD:大容量で安価、でも速度はSSDに“劣る”

HDDは、磁気ディスクを使用したストレージで、SSDと比べて大容量で安価なのが特徴だ。しかし、データの読み書き速度はSSDに劣るため、OSやアプリケーションの起動、ファイルの読み込みなどに時間がかかる。

2. 256GBで“十分”な人:こんな使い方なら“問題なし”

以下のような使い方であれば、256GBのストレージでも十分に足りる可能性がある。

2-1. Webブラウジング、メール、Officeソフト中心の“ライトユーザー”

Webサイトの閲覧、メールの送受信、WordやExcelなどのOfficeソフトを使った文書作成などが主な用途であれば、256GBでも十分なことが多い。

2-2. クラウドストレージを“フル活用”する人

Google DriveやDropbox、OneDriveなどのクラウドストレージをメインの保存先として活用している人は、ローカルストレージの容量はそれほど必要ない。

2-3. 動画や写真は“外付け”HDD/SSDに保存する人

動画や写真などの大容量データは、外付けHDDやSSDに保存するようにすれば、内蔵ストレージの容量を節約できる。

3. 256GBでは“足りない”人:こんな場合は“増量”を検討

以下のような使い方をする場合は、256GBではストレージ容量が不足する可能性が高い。

3-1. 動画編集、ゲーム、RAW現像など、“クリエイティブ”な作業をする人

動画編集、ゲーム、RAW現像などのクリエイティブな作業では、大容量のデータを扱うため、256GBではすぐに容量不足になってしまう。

3-2. 大量の写真や動画を“ローカル”に保存したい人

大量の写真や動画をノートPC本体に保存したい場合は、256GBでは足りない。

3-3. 複数のOSやアプリケーションを“インストール”したい人

Windowsに加えて、Linuxなどの別のOSをインストールしたり、様々なアプリケーションをインストールしたりする場合は、256GBでは容量が不足する可能性がある。

4. 256GBで“迷ったら”? “将来”を見据えた選択を

256GBで十分かどうか迷ったら、以下の点を考慮して判断しよう。

4-1. 後から増設できる? ノートPCの“拡張性”を確認

ノートPCによっては、購入後にストレージを増設できるモデルもある。購入前に、ストレージの増設が可能かどうかを確認しておこう。

4-2. 予算が許すなら512GB以上が“安心”

予算が許すのであれば、512GB以上のストレージを搭載したモデルを選ぶのが“無難”だ。将来的にストレージ容量が不足するリスクを減らすことができる。

4-3. 外付けストレージやクラウドストレージとの“併用”も検討

外付けHDD/SSDやクラウドストレージを併用することで、内蔵ストレージの容量不足を補うこともできる。Windowsユーザーなら「OneDrive」、Macユーザーなら「iCloud」を使ったり、「Google Cloud」など無料でも使えるクラウドストレージを活用するのも手だろう。

5. まとめ:自分の使い方を“見極め”、最適なストレージ容量を選ぼう!

ノートPCのストレージ容量は、自分の使い方によって“最適解”が変わる。256GBで十分な場合もあれば、足りない場合もある。この記事を参考に、自分の使い方を“見極め”、後悔しないストレージ容量を選んでほしい!