【2025年版】Fanatecハンコンの選び方: ホイールベース徹底比較&おすすめモデル

ファナテック製品を使用したレーシングシミュレータ

レースゲームやドライビングシミュレーターを、もっとリアルに、もっと深く楽しみたい! そんな熱い想いを抱えるドライバーたちにとって、「Fanatec(ファナテック)」のハンコン(ハンドルコントローラー)は、まさに“憧れ”の存在だろう。ゲームパッドや安価なハンコンとは一線を画す、その圧倒的なリアル感と没入感は、一度体験したら病みつきになること間違いなしだ。今回は、そんなFanatecのハンコン、特にその“心臓部”である「ホイールベース」について、あなたのプレイスタイルや目的に合わせた選び方と、おすすめモデルを徹底的に解説していくぞ!

1. なぜFanatec?:“シムレーサー”を魅了する“理由”

Fanatecのロゴ

数あるハンコンメーカーの中で、なぜFanatecは多くのシムレーサーから熱烈な支持を集めているのか? その理由は、以下の3点に集約されるだろう。

1-1. “圧倒的”なリアル感:フォースフィードバックの“頂点”

Fanatecの最大の特徴は、その強力かつ繊細なフォースフィードバック(FFB)だ。路面の状況、タイヤのグリップ感、縁石を踏んだ時の衝撃、アンダーステアやオーバーステアの挙動… まるで本当に車を運転しているかのような情報を、ハンドルを通じてリアルに伝えてくれる。特に、モーターがハンドル軸に直結する「ダイレクトドライブ」方式のホイールベースは、他の方式では味わえない、ダイレクトでレスポンスの良いFFBを実現している。

1-2. “豊富な”エコシステム:ホイール、ペダル、シフター…自由自在

FanatecのHPのスクリーンショット

レーシングシム関連ならなんでもござれだ

Fanatecは、ホイールベースだけでなく、多種多様なステアリングホイール、ペダルセット、シフター、ハンドブレーキなどをラインナップしている。これらを自由に組み合わせることで、自分だけの理想のコックピットを構築できる。F1、GT、ラリー、ドリフト… プレイするゲームや車種に合わせてパーツを交換できる“拡張性の高さ”も大きな魅力だ。

1-3. “高い”品質と“信頼性”

Fanatec製品は、高品質な素材と精密な設計で作られており、その耐久性と信頼性には定評がある。プロのレーシングドライバーやeスポーツ選手にも愛用者が多いことからも、その品質の高さがうかがえる。

2. Fanatecハンコン選びの“最重要”ポイント:「ホイールベース」を理解する!

Fanatecのホイールベースが並んでいる画像

Fanatecハンコンシステムの“核”となるのが「ホイールベース」だ。ホイールベース選びが、ドライビング体験の質を大きく左右すると言っても過言ではない。選ぶ上で特に重要なポイントを見ていこう。

2-1. ダイレクトドライブ vs ベルトドライブ/ギアドライブ:駆動方式の違い

  • ダイレクトドライブ (DD):モーターの回転力をハンドル軸に直接伝える方式。FFBの応答性、パワー、解像度が最も高く、最もリアルなフィーリングを得られる。Fanatecの主力製品はこの方式。
  • ベルトドライブ/ギアドライブ:モーターの回転力をベルトやギアを介してハンドル軸に伝える方式。DDに比べると、FFBの応答性や繊細さで劣るが、比較的安価。Fanatecの現行ラインナップではDDが主流だが、過去モデルや他社製品にはこの方式も存在する。

結論:最高のリアルさを求めるなら、ダイレクトドライブ一択

2-2. トルク (Nm):フォースフィードバックの“強さ”

トルクは、ホイールベースが発生させるFFBの“強さ”を表す。単位はNm(ニュートンメートル)。数値が大きいほど、ハンドルを通じて伝わる力が強くなり、よりパワフルでリアルな体験ができる。ただし、トルクが強すぎると扱いにくかったり、疲れたりすることもあるため、自分の好みや体力に合わせて選ぶ必要がある。

2-3. 対応プラットフォーム:PC、PlayStation、Xbox…

Fanatecのホイールベースは、モデルによって対応するプラットフォーム(PC、PlayStation、Xbox)が異なる。自分がプレイしたいプラットフォームに対応しているかを必ず確認しよう。PlayStation対応モデルは「for PlayStation」などの表記があり、Xbox対応は特定のステアリングホイールとの組み合わせで実現される場合が多い。PCは基本的に全モデル対応だ。

fanatecの商品ページのスクリーンショット

商品左上のマークが目印だ

3. 【プレイスタイル別】Fanatecホイールベースの“選び方”と“おすすめ”モデル

さあ、ここからはプレイスタイルや目的に合わせて、おすすめのFanatecホイールベースを紹介していくぞ!

3-1. 「まずは気軽にDDを!」CSL DD (5Nm / 8Nm)

  • 特徴:Fanatecのダイレクトドライブ技術を、比較的手頃な価格で体験できるエントリーモデル。標準で5Nmのトルクだが、別売りの「Boost Kit 180」を使えば8Nmまでパワーアップ可能。コンパクトな設計も魅力。PC/Xbox対応(PlayStation対応版は「Gran Turismo DD Pro」として展開)。
  • こんな人に:ダイレクトドライブのリアルさを初めて体験したい人、予算を抑えたいけど妥協はしたくない人、まずは5Nmで始めて後からパワーアップしたい人。

3-2. 「リアルさと没入感を追求!」ClubSport DD (12Nm) / DD+ (15Nm)

Clubsport DD+のイメージ

  • 特徴:CSL DDとPodiumシリーズの中間に位置する、高性能ダイレクトドライブ。ClubSport DDは12Nm、PlayStation対応版のDD+は15Nmの持続トルクを誇る。新開発のモーターにより、非常にスムーズで応答性の高いFFBを実現。「FullForce」と呼ばれる新しいFFB技術にも対応(DD+)。
  • こんな人に:CSL DDでは物足りなさを感じる人、より高いレベルのリアルさと没入感を求める人、様々なジャンルのレースゲームを楽しみたい人。

3-3. 「プロレベルの性能を!」Podium Wheel Base DD2 (25Nm)

Podium Wheel Base DD2のイメージ

  • 特徴:Fanatecのフラッグシップモデル。DD1は20Nm、DD2は25Nmという圧倒的なピークトルクを誇る。非常に高い解像度と応答性を持ち、プロレベルのシミュレーション環境を構築できる。有機ELディスプレイを搭載し、設定変更も容易。
  • こんな人に:妥協のない最高のパフォーマンスを求めるガチ勢、eスポーツプレイヤー、実車でのトレーニングにも活用したい人。

4. ホイールベースが決まったら…:“ステアリングホイール”と“ペダル”を選ぼう!

ホイールベースが決まったら、次はステアリングホイールとペダルを選ぼう。Fanatecのエコシステムの魅力は、ここからが本番だ!

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4-1. ステアリングホイール:形状、素材、ボタン配置…

F1タイプ、GTタイプ、ラリータイプ、クラシックタイプなど、様々な形状と素材のステアリングホイールがある。プレイするゲームや好みに合わせて選ぼう。ボタンやパドルシフトの数、ディスプレイの有無などもチェックポイントだ。

4-2. ペダル:2ペダル? 3ペダル? ロードセルブレーキは必須?

アクセルとブレーキの2ペダル、クラッチ付きの3ペダルがある。リアルさを追求するなら3ペダルがおすすめ。また、踏み込む力に応じて制動力を調整できる「ロードセルブレーキ」搭載のペダルを選ぶと、ブレーキングコントロールが格段に向上する。

5. まとめ:Fanatecで“理想”のドライビングシミュレーターを実現!

Fanatecのハンコンは、その圧倒的なリアル感と拡張性で、ドライビングシミュレーター体験を“別次元”へと引き上げてくれる。その中でもホイールベース選びは、システムの“心臓部”を決める重要なステップだ。今回紹介したおすすめモデルを参考に、あなたの情熱と予算に合った“最適”なホイールベースを見つけてほしい。究極のシムレース体験へ、“出発進行”!