低価格なノートPCを探していると、「eMMC」という言葉を目にすることがあるだろう。eMMCは、SSDなどと同じ、データを保存するストレージの一種だ。しかし、eMMC搭載のノートPCは、一般的に「おすすめできない」と言われることが多い。今回は、その理由を、eMMCの特徴やデメリットを解説しながら明らかにしていくぞ!
- 1. eMMC(embedded Multi Media Card)とは?:スマホにも使われる“内蔵ストレージ”
- 2. eMMC搭載ノートPCの“デメリット”:ここが“気になる”!
- 3. eMMC搭載ノートPCが“おすすめできない”理由:こんな人は“要注意”!
- 4. eMMC搭載ノートPC、“上手”な使い道は?:割り切って使うなら“アリ”?
- 5. eMMC搭載ノートPCを選ぶ際の“注意点”:後悔しないために
- 6. まとめ:eMMCノートPCは“用途”を絞って! “賢く”選んで“上手に”使おう
1. eMMC(embedded Multi Media Card)とは?:スマホにも使われる“内蔵ストレージ”
eMMC(embedded Multi Media Card)は、フラッシュメモリとコントローラー(メモリを制御する部品)を一つのチップにまとめた、組み込みシステム向けのストレージ規格だ。
1-1. メモリチップとコントローラーを“一体化”
eMMCは、NAND型フラッシュメモリチップとコントローラーを一つのパッケージにまとめたものだ。
1-2. 低価格・小型・省電力が“メリット”
eMMCは、SSDと比べて、低価格、小型、省電力というメリットがある。
1-3. ノートPC、スマホ、タブレット… どこに使われている?
eMMCは、低価格ノートPC、スマートフォン、タブレット、デジタルカメラなど、様々なデバイスで利用されている。
2. eMMC搭載ノートPCの“デメリット”:ここが“気になる”!
eMMC搭載ノートPCは、低価格、小型、省電力というメリットがある一方で、ノートPCに搭載するストレージとしては、以下のようなデメリットがある。
2-1. ストレージ速度が“遅い”:SSDとの“比較”
eMMCは、SSDと比べて、データの読み書き速度が大幅に遅い。
- OSやアプリの起動が“遅い”:Windowsやアプリケーションの起動に時間がかかる。
- ファイルの読み書きが“遅い”:ファイルコピーや、データの保存・読み込みに時間がかかる。
- 動画編集やゲームは“厳しい”:動画編集や3Dゲームなど、ストレージへの高速なアクセスが必要な作業には向かない。
2-2. ストレージ容量が“少ない”:32GB、64GBが中心
eMMC搭載ノートPCは、ストレージ容量が32GBや64GBのモデルが多い。
- OSやアプリで“容量”が圧迫:Windowsやアプリケーションをインストールすると、空き容量がかなり少なくなる。
- データ保存には“不向き”:写真、動画、音楽などのデータを大量に保存するには、容量が足りない。
- Windows Updateで“トラブル”も?:Windows Updateの際に、空き容量不足でアップデートが失敗する可能性がある。
2-3. 拡張性が“低い”:ストレージの交換・増設が“困難”
eMMCは、マザーボードに直接実装されているため、ユーザーが自分でストレージを交換したり、増設したりすることが難しい。
2-4. 耐久性が“低い”:SSDとの“比較”
一般的に、eMMCはSSDと比べて書き換え耐性が低い。
3. eMMC搭載ノートPCが“おすすめできない”理由:こんな人は“要注意”!
eMMC搭載ノートPCは、以下のような人にはおすすめできない。
3-1. パソコンで“色々”やりたい人:動画編集、ゲーム、RAW現像…
動画編集、3Dゲーム、RAW現像など、ストレージへの高速なアクセスや大容量が必要な作業を行う人には、eMMC搭載ノートPCは向かない。
3-2. データを“たくさん”保存したい人:写真、動画、音楽…
写真、動画、音楽などのデータを大量にノートPC本体に保存したい人には、eMMC搭載ノートPCは容量不足になる可能性が高い。
3-3. パソコンを“長く”使いたい人
eMMCはSSDに比べて書き換え耐性が低い傾向にあるため、長期間の使用には向かない場合がある。
4. eMMC搭載ノートPC、“上手”な使い道は?:割り切って使うなら“アリ”?
eMMC搭載ノートPCは、以下のような使い方であれば、選択肢として“アリ”かもしれない。
4-1. Webブラウジング、メール、動画視聴など“軽い”作業
Webサイトの閲覧、メールの送受信、動画視聴など、ストレージへの負荷が少ない作業であれば、eMMC搭載ノートPCでも比較的快適に利用できる。
4-2. クラウドストレージを“活用”
Google DriveやDropbox、OneDriveなどのクラウドストレージをメインの保存先として活用すれば、内蔵ストレージの容量不足を補うことができる。
4-3. サブ機、子供用、高齢者向け…
メインのPCとは別に、サブ機として使う場合や、子供や高齢者など、PCに詳しくない人に使わせる場合は、eMMC搭載ノートPCでも十分な場合がある。
5. eMMC搭載ノートPCを選ぶ際の“注意点”:後悔しないために
eMMC搭載ノートPCを選ぶ際には、以下の点に注意しよう。
5-1. ストレージ容量:最低でも64GB、できれば128GB以上
eMMC搭載ノートPCを選ぶ場合は、最低でも64GB、できれば128GB以上のストレージ容量を持つモデルを選びたい。
5-2. メモリ容量:4GB以上、できれば8GB以上
eMMC搭載ノートPCは、ストレージが遅いため、メモリ容量が少ないと、動作がさらに遅くなる可能性がある。4GB以上、できれば8GB以上のメモリを搭載したモデルを選ぼう。
5-3. CPU:性能も“確認”
eMMC搭載ノートPCは、低価格モデルが多いため、CPUの性能も低い場合がある。CPUの性能も確認し、自分の用途に合ったものを選ぼう。
6. まとめ:eMMCノートPCは“用途”を絞って! “賢く”選んで“上手に”使おう
eMMC搭載ノートPCは、ストレージの速度が遅く、容量も少ないため、一般的なノートPCの使い方には向かないことが多い。しかし、Webブラウジングやメール、動画視聴など、”軽い”作業に限定したり、クラウドストレージを”活用”したりするなど、使い方を工夫すれば、低価格なeMMC搭載ノートPCでも、十分に活用できる場合がある。eMMC搭載ノートPCは、”用途”を絞って、”賢く”選んで、”上手”に使ってくれ! そして、もし予算に余裕があるなら、SSD搭載のノートPCを”強く”おすすめするぞ!