ライブ配信や、DTM(デスクトップミュージック)の入門機として、絶大な支持を集めているオーディオインターフェース、YAMAHA「AG03」。その後継モデルとして登場した「AG03MK2」は、さらにパワーアップを遂げている。今回は、この「AG03」と「AG03MK2」の違いを徹底比較し、それぞれの特徴や、どちらがどんな人に向いているのかを、分かりやすく解説していこう。
- 1. 「AG03」と「AG03MK2」6つの違いを比較!
- 2. 「AG03MK2」のここが魅力! ユーザー視点の3つのメリット
- 3. 「AG03」を選ぶメリット:価格の優位性
- 4. 目的別で選ぶ! あなたに最適なのは「AG03」or「AG03MK2」?
- 5. まとめ:基本は「AG03MK2」がおすすめ、用途と予算で賢く選ぼう
1. 「AG03」と「AG03MK2」6つの違いを比較!
まずは、「AG03」と「AG03MK2」の主な違いを、比較表で見てみよう。
項目 | AG03 | AG03MK2 |
---|---|---|
AUX端子 | 3極ミニステレオ入力 | 4極ミニ入出力(ヘッドセットマイク対応) |
USB端子 | Type-B | Type-C |
ミュートボタン | なし | あり |
対応アプリ | Windows/Mac用ソフトウェアのみ | Windows/Mac用ソフトウェアに加えiOSアプリに対応 |
内部回路 | - | 音質向上 |
カラーバリエーション | ホワイト |
ホワイト、ブラック |
表を見れば分かるように、細かな点まで含めて、さまざまなアップデートが施されている。ここからは、それぞれの違いについて、さらに深掘りしていこう。
1-1. ヘッドセットマイク対応! AUX端子が4極ミニ入出力に進化
「AG03」では3極ミニステレオ入力だったAUX端子が、「AG03MK2」では4極ミニ入出力に対応。これにより、ヘッドセットマイクを直接接続できるようになった。ゲーム配信などで、ヘッドセットマイクを使いたい人には、嬉しい進化だ。
1-2. 接続はType-Cに! USB端子がより使いやすく
「AG03」のUSB Type-Bから、「AG03MK2」ではType-Cに変更された。データ転送速度の向上や、電力供給の安定性が期待できる。最近のPCやスマホではType-Cが主流なため、接続の利便性も向上している。
1-3. 配信中の操作性が向上! ミュートボタンを新搭載
「AG03MK2」では、本体にミュートボタンが追加された。これは、配信者にとっては非常にありがたい機能だ。配信中に音声を一時的にミュートしたい場合、ソフトウェアを操作する必要なく、手元のボタンで簡単にミュートできる。
1-4. iPhone/iPadでも使える! iOSアプリ対応で広がる可能性
「AG03」はWindows/Mac用のソフトウェアのみに対応していたが、「AG03MK2」ではiOSアプリにも対応。iPhoneやiPadを使った配信が、より手軽にできるようになった。
1-5. 音質がさらにクリアに! 内部回路を見直し
「AG03MK2」では、内部回路が見直され、音質が向上している。よりクリアで、より高音質な配信や録音が期待できる。
1-6. 選べる2色展開! ホワイトとブラックのカラーバリエーション
「AG03」はホワイトのみだったが、「AG03MK2」では、ホワイトとブラックの2色がラインナップ。好みに合わせて、色を選べるようになった。
2. 「AG03MK2」のここが魅力! ユーザー視点の3つのメリット
「AG03MK2」の主なメリットは、以下の3つ。
- ヘッドセットマイクが使える:AUX端子が4極対応になり、ヘッドセットマイクを直接接続できる。
- iOSデバイスで使える:専用アプリで、iPhoneやiPadでの配信・録音が手軽に。
- ミュートボタンが便利:手元で瞬時に音声ミュート、配信中の操作がスムーズに。
3. 「AG03」を選ぶメリット:価格の優位性
「AG03MK2」が高機能なのは間違いない。しかし、「AG03」にも、見逃せないメリットがある。それは、価格だ。「AG03」は、「AG03MK2」に比べて安価になっている場合が多い。予算を抑えたい人、オーディオインターフェースをまずはお試しで使ってみたい人にとっては、「AG03」も魅力的な選択肢となるだろう。
4. 目的別で選ぶ! あなたに最適なのは「AG03」or「AG03MK2」?
4-1. ライブ配信メインなら、AG03MK2
ライブ配信をメインで行うなら、「AG03MK2」がおすすめだ。特に、ゲーム配信でヘッドセットマイクを使う場合や、iOSデバイスで配信する場合は、「AG03MK2」一択と言えるだろう。
4-2. 音楽制作メインなら、予算に合わせて…
音楽制作がメインであれば、「AG03」、「AG03MK2」どちらでも問題ない。ただ、音質向上を期待するなら、「AG03MK2」が良いだろう。また、「AG03MK2」はファンタム電源(コンデンサーマイクなどに供給する電源)対応のチャンネルが1つ増えて2つになっているので、弾き語りなどでマイクを2本使いたい人にも「AG03MK2」がおすすめだ。
4-3. コスト重視なら、AG03
とにかく予算を抑えたいなら、「AG03」も選択肢に入る。基本的な機能は備わっているので、必要最低限の機能で十分な場合は、「AG03」でも良いだろう。実際、どうしても「AG03MK2」でないといけないというシチュエーションはそこまでない。
5. まとめ:基本は「AG03MK2」がおすすめ、用途と予算で賢く選ぼう
結論としては、機能が充実し、今後の拡張性も考慮すると、「AG03MK2」がおすすめだ。しかし、「AG03」も必要十分な機能を備え、価格が安いというメリットがある。自身の用途、配信スタイル、そして予算を考慮して、最適なモデルを選んでほしい。