スマホ、イヤホン、スピーカー、スマートウォッチ……。身の回りは、Bluetoothで繋がる機器であふれている。しかし、ひとくちにBluetoothといっても、様々な規格があることを意識している人は、意外と少ないのではないだろうか? 今回は、身近だけど奥深いBluetooth規格、特に「4.0」と「5.0」の違いに焦点を当て、その選び方を解説していくぞ!
- 1. Bluetoothの基礎知識:2つの主要規格「Classic」と「Low Energy」
- 2. Bluetooth 4.0 vs 5.0:性能差を比較!
- 3. 用途で選ぶ! Bluetooth 4.0と5.0、どちらがおすすめ?
- 4. まとめ:Bluetooth規格を理解して、最適なデバイス選びを!
1. Bluetoothの基礎知識:2つの主要規格「Classic」と「Low Energy」
Bluetoothには、大きく分けて「Bluetooth Classic」と「Bluetooth Low Energy (BLE)」の2つの規格がある。
1-1. Bluetooth Classic:主に音声伝送用、ヘッドセットやスピーカーに
Bluetooth Classicは、主に音声データや音楽データの伝送に使われる規格だ。ヘッドセットやスピーカーなど、比較的、音質が重視される機器に採用されている。
1-2. Bluetooth Low Energy (BLE):省エネ性能が強み、スマートウォッチなどに
一方、BLE(Bluetooth Low Energy)は、その名の通り、低消費電力でのデータ通信に特化した規格。スマートウォッチやフィットネストラッカーなど、バッテリー持ちが重視される機器で、その真価を発揮する。
2. Bluetooth 4.0 vs 5.0:性能差を比較!
Bluetooth 4.0と5.0は、どちらもBLEに属する規格だが、性能面で大きな違いがある。
2-1. 通信速度:5.0は4.0の“2倍”高速!
Bluetooth 5.0は、4.0と比べて、通信速度が2倍に向上している。これにより、より多くのデータを高速に送受信できるようになった。高音質コーデックの利用や、データ量の多い通信も、よりスムーズに行える。
2-2. 通信範囲:5.0は4.0の“4倍”広い!
Bluetooth 5.0は、通信範囲も4.0の4倍に拡大されている。障害物の少ない環境であれば、より離れた場所にあるデバイスとも安定して通信できる。
2-3. 消費電力:4.0はより低消費電力だが、5.0も進化
BLEは、元々低消費電力であることが特徴だが、Bluetooth4.0は5.0よりも、さらに消費電力が小さい傾向にある。ただし、5.0も技術の進歩により、十分に低消費電力を実現している。
2-4. ビーコン機能:より正確に”位置情報”がわかる!
ビーコン機能とは、端的に言うと、Bluetoothの通信機能を使ってデバイスの位置情報を特定する機能だ。Appleの「探す」アプリもこれを利用している。Bluetooth5.0では、ビーコン機能が強化され、より長距離かつ多様なデータの送信が可能となっている。
2-5. その他:5.0はブロードキャスト機能なども強化
Bluetooth 5.0では、複数のデバイスへ同時にデータを送信できるブロードキャスト機能など、様々な新機能が追加されている。
3. 用途で選ぶ! Bluetooth 4.0と5.0、どちらがおすすめ?
Bluetooth機器を選ぶ際、4.0と5.0のどちらが良いかは、用途によって変わってくる。
3-1. イヤホン・スピーカー:音質重視なら5.0対応を
高音質コーデック(aptX HDなど)を利用して、音楽を高音質で楽しみたい場合は、Bluetooth 5.0対応の機器を選ぶ必要がある。
3-2. スマートウォッチ・トラッカー:4.0でも十分な場合も
データの送受信が少なく、バッテリー持ちが最優先のスマートウォッチやフィットネストラッカーでは、消費電力の小さいBluetooth 4.0でも十分な場合が多い。
3-3. IoT機器:広範囲通信が必要なら5.0
広範囲な通信が必要となるIoT機器では、通信範囲の広いBluetooth 5.0が有利となる。
4. まとめ:Bluetooth規格を理解して、最適なデバイス選びを!
Bluetooth機器を選ぶ際には、4.0と5.0の違いを理解し、自分の用途に合った規格を選ぶことが重要だ。この記事を参考に、Bluetooth機器選びで失敗しないようにしっかりと見極めて、快適なワイヤレスライフを楽しんでくれ!